東北大学工学部創立百周年東北大学工学部創立百周年

ごあいさつMESSAGE

東北大学 工学研究科長・工学部長(当時)

長坂 徹也

Prof. Tetsuya NAGASAKA

1919年5月、我が国の工業の基礎を築くことを目的に東北帝国大学に工学部が設置されました。 機械工学、電気工学、化学工学の3学科で発足した本学部は、社会の要請や世界の研究潮流に応え、さらには先駆けて、組織や体制を整備し、今では5学科18専攻からなる工学部・工学研究科へと拡大発展しました。キャンパスから巣立った数多くの俊才は、高度な工学研究を牽引し、また多様なフィールドで先導的な役割を果たしています。

私たち東北大学工学部・工学研究科は、工学としての使命と責務を、“世界というフィールドで、未来を志向し”、果たしていきたいと考えています。その実現に向けた第一の要は、次代を担う若手の育成であり、部局横断型博士学位プログラム(国際共同大学院やリーディング大学院等)では、11あるプログラムの中、5つで工学研究科が中心となって新しい高度高等教育を実施しております。教育・研究の国際化も近年は著しい進展を見せており、現在では工学研究科博士課程学生の約35%が外国人学生で占められています。これからの大学は、これまで以上に広範で優れた人財の育成が求められますので、その期待にしっかり応えていきたいと思います。

2019年5月、我が工学部は創立百周年の節目を迎えます。伝統を受け継ぎ、さらに次の百年に向けて前進する契機として、記念式典、祝賀会を執り行うとともに、百年史の編纂、特定基金の設立を記念事業として実施いたします。皆様の格段のご支援、ご高配を賜りますよう、お願い申し上げます。


東北大学大学院工学研究科長・工学部長(当時)長坂 徹也