東北大学工学部創立百周年東北大学工学部創立百周年

東北大学特定基金

「未来への挑戦」基金DONATION

趣意

工学とは、科学を基盤に安全で快適・便利な事物や環境をつくり、人類・社会の発展、公共の福祉に資することを目的とする学問です。人類は、工学の進歩とともに発展してきたという歴史があります。さらに近年では、人間社会に新しい価値や豊かさを提供することも工学には課せられています。ワクワクと心躍るような未来技術のアイデアを創出し実現していくことは、工学分野が得意とするところです。

私たち東北大学工学部・工学研究科は、工学としての使命と責務を、“世界というフィールドで、未来を志向し”、果たしていきたいと考えています。その実現に向けた第一の要は、次代を担う若手の育成です。学生や若手研究者が挑戦的な課題に取り組める環境を整備し、グローバル社会に必須の能力を養う機会と場を提供します。二つ目は、世界を視野に置いた研究です。国際的な人的交流、頭脳循環のなかで、未知の領域に果敢に挑み、価値ある成果に結びつけていきます。三つ目は、研究・開発成果の社会実装です。社会課題に対する工学的な解を模索していく中で新たな課題を見出し、創発的な展開を目指します。

工学部創立百周年を契機として、『工学部・工学研究科「未来への挑戦」基金』を設立しました。これからの私たちの挑戦は、これまで築き上げてきた100年の英知とともに未来を切り拓いていくことです。困難や課題を克服し、各方策を計画し実践していくための源泉として、独自の活動財源である『工学部・工学研究科「未来への挑戦」基金』を活用していきます。

工学研究科・工学部の取り組み

①次代を担う若手人財の育成
海外留学・派遣など、特に博士課程学生等の若い世代の国際競争力を鍛え、可能性を育むためのプログラムを企画・遂行します。
  • 短期目標 |独自の萌芽的研究スタートアップ支援
  • 長期目標 |グローバル教育インフラの拡充
②修学・就業環境の整備
指定国立大学法人に相応しいキャンパス構築を目指し、ハード・ソフト両面の環境を充実・強化させます。
  • 短期目標 |青葉山グラウンドエリアの整備
  • 長期目標 |世界トップ水準の福利厚生施設の構築
③国際ブランド力の向上
世界中から優れた研究者や学生が集まる国際的な頭脳循環の結節点を目指すと共に、挑戦的テーマに取り組み、研究大学としての世界ランキングを向上させ、国際的存在感を示します。
  • 短期目標 |海外有力大学とのサテライトオフィス相互開設
  • 長期目標 |海外研究者長期滞在用サバティカルビレッジの整備
④産学連携と研究成果の社会実装
大学という枠組みを超えた高度なマッチング・連携により、これまでにない価値を共創・協創し、さらに新しい社会的課題を探究します。
  • 短期目標 |独自の研究戦略組織の構築
  • 長期目標 |価値創造センターの設立